保存版!ウィンドミルの練習方法と完成までの期間をQ&A方式で解説

ブレイクダンスをはじめるきっかけとなる動きが、ウィンドミルである人は少なくない。あるいはゴリvs岡村をみて始めた場合もあると思う。
しかし、どれだけ頑張ってもなかなか返せない、腰を打つ、肩を打つ、開脚ができないという問題にぶちあたると思う。
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そこで今回はQ&A形式で説明していく。170人以上から受けた質問の中で最も多い二つの質問の回答と、プラスアルファの要素を説明していこう。
きっとウィンドミルの取得スピード向上に役立て頂けるだろう。
答えを持っているのは先生ではなくあなた自身である
私を含め、世の中には沢山のブレイクダンスの先生がいる。先生は生徒に成果をあげさせるため、必死にいろんな方法で技の説明を考えている。私もそのうちの一人だ。
ハンターハンターの「ビスケ」言葉を借りるが「一人ひとりオーラーの流れが違う」ということだ。確かに私はある一定のトレーニングを積めば、ある一定の成果を出せるというところまでは行き着いた。
それがこの記事160人のウィンドミルを基に動く12枚のGIFで返しのコツを解説しかし、完璧にコツを掴んだ生徒は一人一人コツを掴んだ答えが違っているということだ。
つまり「自分で掴まなくてはいけないコツ」が存在するということだ。諦めなければ必ずウィンドミルはできるようになる。
それでは、具体的なQ&Aを見ていこう。
質問1.ウィンドミルはどれくらいの期間でできるようになりますか?
結論から言うと二つの答えがある。
- 3ヶ月
- 1ヶ月
3ヶ月かかる人の体質と特徴
まず3ヶ月の方から説明していこう。3ヶ月というのはブレイクダンスを始める前にスポーツ経験などが無く、二つの動作がスムーズにできない人の事をいう。二つの動作はコレだ。
チェアーで開脚旋回
三点倒立で開脚旋回
まず体が逆さまの状態で開脚旋回をするという事は初心者にとってかなり壁がある。そのため私はレッスン後、とにかくこの動作をできるだけするように生徒に指示した。
「足を固めたまま腰を振るっていいません?」
私は腰を振るということに関しては、もう一つ上の段階だと考えている。
体を固めて振るという事は体幹が備わっていて、重たい足を固めたまま体幹だけで振れるという事が前提だ。
スポーツや普段から鍛えた事のない人にとっては現実的ではないと考える。
彼は3ヶ月かけてウィンドミルが完成させた→返しに大苦戦!運動神経がない初心者が3ヶ月でウィンドミルに成功!この二つの動作がスムーズではなかったので、苦戦していたが諦めず頑張ったかいあってしっかりと自分の物にした。
1ヶ月でできる人の体質と特徴
1ヶ月でできる人は、上半身に筋肉があり、インプットした情報をすぐに頭で整理して行動に移せる人のことだ。
つまりイメージした通り体を動かせるという事だ。その証拠はこちら。肩を打ちながら崩していたウィンドミルも今では立ちから8周できます。上記動作ができる人は5点を意識して練習すれば1ヶ月で完成する。
質問2.どうしても返しができないのですがどうしたらいいですか?
この質問が驚く程多い。この質問をする人は練習方法を見直さなくてはいけない。なぜなら、この質問自体が抽象的だからだ。
簡単に言うとテスト用紙に問題が書いてない状態で、問題を解けと言われているようなものだ。あなたは「なんでできないんだよ」「まーじでむずい」「なんなのこれ」と返せない原因が分からないのにひたすら練習していないだろうか?
この質問に対する回答はこうだ。
2−1 部位別に動画を比較する
まずはもう一度できる人の動画とあなたの動画を比較し直そう。
「そんなのやってるよ」と言いたいところだと思うが、グッとこらえて聞いて欲しい。
今は動画全体を見て「あーやっぱ上手いなー」「やっぱできてないな」と動画全体の感想を言うばかりだと思う。
しかし、あなたに足りていないのは、どこの「部位」ができていないのか、という「具体的」な視点だ。動画で比較しなくてはいけない点はまずは大きく分けて4点だ。
- 軌道
- スピード
- 角度
- 力を入れるタイミング(残像)
これが全体的な項目だ。4のタイミングだが、これを判断するのは「残像」が一番だ。例えば足でみるとわかりやすい。
動画で見る場合スピードが遅い部分ほどはっきり見えていて、スピードが速くなる部分は残像になる。つまり力が入るタイミングで残像が見えてくる。それが力を入れているタイミングだ。
更にそれを具体的に分解して問題を明確にする為に、以下の項目をチェックしよう。
- 頭
- 顎
- 胸
- 腰
- 左足
- 右足
- 左手
- 右手
という具合に、なるべく細かく部位を分けて動画を見て欲しい。きっとこのように動画は見ていなかったと思う。
しかし、足首の角度や顎の角度が変わるだけで全く違う感覚を得れるので、これから実践して欲しい。
2−2 一つの問題を90%まで解決した後に次の問題へ
どんなことでも覚えたものを忘れてしまったら、また1からやり直しになってしまう。
完全に解決していないまま次の問題へいき、次の問題ができない場合、たいてい前回の問題が解決しきれていないのに進んでいる場合が多い。
すると、混乱して「なんで前の問題ができているのに、これができないんだろう?」と迷い始める。しかし、残念ながら前回の問題が解決しきれていないのだ。
人間は二つの事を同時に行う事はできないと言われている。
いま左手で空中に星★のマークを描き続けながら、右手は△を描き続けて欲しい。恐らくどちらかの動きが止まるか、どちらかが描けないかの答えになると思う。
「でも上手い人は、それぞれ違う動きができてるじゃないですか」と言いたくなるところだろう。しかし、それは一つの動作が無意識にできるようになっているため、実際は一つの動作だけに集中しているのだ。
歩きながらスマホを打てると思う。「歩く動作」も「スマホを入力する動作も」もはや無意識レベルになるまで反復を繰り返してきた為、歩きながらスマホが打てると思う。
つまり、一つの問題にぶつかったら、無意識にできるようになるまで反復を繰り返すという事だ。
2−3 目的を考えてウィンドミルをする
私の生徒でもすごく多いが、ウィンドミルをやった後「今のは何を意識してやったの?」と聞くと、答えられないケース多い。
つまり、ガムシャラにやっているという証拠だ。振り返りができなければ、何の為に練習をしたのかわからなくなる。
私としては評価しようがない。ウィンドミルをやる前に「今回は左膝を伸ばす」というように、必ず目的、問題解決意識をもって取り組んで欲しい。
2ー4 No pain No gain(ノーペインノーゲイン)を忘れないこと
先程2−2で二つの事を同時にできないと説明したと思う。しかし「早く回れるようになりたい」という気持ちが先攻し、強く思い切って返してしまうと思う。
それぞれの感覚を掴む為には何かを得る代わりに何かを捨てなくてはいけない。つまり一度の練習で一つの事だけを意識して取り組む事だ。例えばこんな感じだ。
例:LAで後頭部から頭を着けないが、足も体によっていない
この二つの問題を一気に解決はできない。気持ちの持ち方としては「どちらか一つを今日の練習で完璧にするかわり、どちらか一つは次の日にしよう」こんな具合に実践して欲しい。
2−3と少し似ているが、こちらは「一つを捨ててまで得る」という開き直る意識が大切になる。
挫折しない為の目標設定方法
ウィンドミル完成前に挫折してしまう人も少なくない。その多くが目標設定に問題があると私は考えている。
目標設定悪い例:ウィンドミルを1ヶ月でできるようにする
「なぜコレが悪い例なんですか?、高い目標でいいでしょ?」と思いたくなるが、コレが失敗の代表例だ。
未経験のあなたがウィンドミルを1ヶ月以内にできるようになるという目標を設定した場合、次の様のことが起きる。1日目できない、2日目できない、1週間できい、2週間できない。
というぐあいに「できるようになる」を目標にすると「できない」期間の方が長くなる。すると、自分にはできないんじゃないか?と思い始めてしまう。
これはが「1ヶ月でウィンドミルをできるようになる」という事を設定した場合に起きる問題だ。
良い目標設定:毎日旋回運動を10回行い、ウィンドミルに必要な運動を習慣づける
できる事を目標にすれば「必ずできる」当たり前の事だ。そして、できたらその回数を15回20回と増やしていく。これを各パーツごとに設定して行う。
例1:LAをした時に後頭部を着けないから、後頭部を着く練習だけを毎日10回行う
例2:返した時に体を伸ばす事ができていないから、体を伸ばす練習を毎日10回行う
そのうち自然に必要な動作ができるようになり、ウィンドミルに必要な動作を毎日やるということが習慣づく。
結果「できる」だけが残り、クオリティーも上がっていくため自信がついてくる。おまけに力も当然につくので、返す練習をした時に以前とまったく違う感覚を得れる。これが挫折しない為の目標設定だ。
最後に私から伝えたい。できるのが「早くても遅くても」できてしまえばみんな一緒なのだ。焦らずできるまでやり続ける事こそが最も重要だ
まとめ
いかがだっただろうか?上記の事を意識してウィンドミルを諦めず取り組んで欲しい。この方法はウィンドミルに限らない、他の技でも応用する事ができる。
なぜなら私がやってきた事だからだ。パワームーブは全てではないのはもちろんわかっている、しかしパワームーブができるとブレイクダンスは飛躍的に楽しくなる。
必ずできるようになるので、自分の力を信じて諦めず取り組んで欲しい。
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